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Human Genome Variationについて重要なお知らせ

Human Genome Variation : Message from Editor-in-Chief 編集長メッセージ

 

日本人類遺伝学会会員の皆様

 

2019年、日本人類遺伝学会の公式オンラインジャーナルHuman Genome Variationは創刊から6年目を迎えます。

Human Genome Variationはヒトゲノムの変異と多様性に関するレポートを主要なコンテンツとして扱い、ヒトの多因性疾患に関連する変異やその頻度に関する記述、分析が報告された論文(データレポート)に加え、それらの変異に関する情報を蓄積する簡易データベースが備わったユニークなジャーナルです。昨今学術情報流通において協力に推進されるようになった「オープンサイエンス」「オープンデータ」の実現にジャーナルとして独自に取り組んだプロジェクトとしても創刊時より注目されてきました。現在までに200を超える論文が出版され、データベースには650件以上の変異データが登録されています。

これらのコンテンツを誰もが自由に閲覧、利用できるフル・オープンアクセスジャーナルとしてスタートしたHuman Genome Variationでは、論文出版に際してAPC(Article Processing Charge)を著者にご負担いただく必要がありますが、このほど、出版社との協議によりAPC価格が見直され、創刊時に設定された価格からの大幅な値下げが実現することになりました。新しいAPCは1月以降に投稿された論文から順次適用されます。                                新しいAPCについてはこちらでご確認いただけます。

 

また、本誌では新たな試みとして昨年の秋より、新しい論文タイプ“Software Report”の投稿受付と掲載を開始いたしました。Software Reportは、ヒトゲノムの変異に関する研究、分析のために開発されたソフトウェアやアプリケーション、あるいは研究をサポートするデータベースについての報告をしていただく短報です。変異データそのものだけでなく、その研究に有益なツールについての最新の情報もHuman Genome Variation を通じて研究者コミュニティの皆様と広く共有していただければと思っています。Software Reportについての詳細と、サンプル論文をぜひご覧ください。

 

Data Report, Software Reportともに、新たに設定されたAPCは710ユーロまたは865米ドルとなっており(生憎日本円での価格設定はありません)、現行の換算レートでは10万円以内に収まる価格となりました。これを機に、会員の皆様からも、より気軽に、多くの論文ご投稿をいただけることを願っております。

 

Human Genome Variationでは、これらの主要コンテンツに加え、ゲノムデータベースの開発や運用、またそのデータベース研究プロジェクトから出された研究成果などを発表する研究論文や総説論文も積極的に受け付け、出版しています。会員の皆様には、Human Genome Variationで公開されるコンテンツを気軽に閲覧いただき、ゲノム医学研究やゲノム医療等にお役立て頂ければ幸いです。

 

ご質問やご不明な点などがありましたら、お気軽に編集オフィスまでお問い合わせください。

これからも、日本人類遺伝学会の機関ジャーナルであるHuman Genome Variationへのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

 

Human Genome Variation

Editor-in-Chief

徳永勝士