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「国際ワークショップ『インドネシア遺伝資源の取得と利用』~インドネシア遺伝資源に対するABS対応の実際について~」国立遺伝学研究所ABS学術対策チームより周知依頼が届きました。

学会御中

国立遺伝学研究所ABS学術対策チームの鈴木と申します。

当チームは、全国の大学等を対象として、名古屋議定書に対応した遺伝資源の取り扱いについての啓発活動や大学・研究機関向けの相談や意見徴集を行う対応窓口などの活動を行っています。

1993年12月29日に発効した生物多様性条約(以下「条約」という)では、海外における遺伝資源の採取や海外由来の遺伝資源の取扱いに関して、取得の機会及びその利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分の対応(以下、ABS対応)として、「提供国政府からの事前の同意」を取得すること、および遺伝資源の提供者と取得者との間で利益配分項目を含む「相互に合意する条項」を設定する等が必要となります。
我が国では、名古屋議定書の国内措置である「遺伝資源の取得の機会及びその利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分に関する指針(ABS指針)」 (平成29年財務省・文部科学省・厚生労働省・農林水産省・経済産業省・環境省告示第1号)が平成29年5月18日に公布され、平成29年8月20日に日本は締約国となるとともに、国内措置(指針)が開始されました。また、提供国の体制が整備され新しいルールが策定されようとしています。
今後、研究で取扱う遺伝資源についてアクセスと利益配分に関するルールのより一層の注意が求められています。

この度、より円滑な遺伝資源の取得の促進を目的に、2018年3月5日(月)に標記「国際ワークショップ」を開催する運びとなりました。インドネシアの生物資源を利用した共同研究やABS制度に長年携わっている専門家をお呼びし、インドネシアとの共同研究と遺伝資源のアクセスと利益配分のあり方について、生物多様性条約の観点から実際の対応を議論し理解を深め、また今後の海外遺伝資源を取り扱う研究機関の対応について討論を行います。
詳細については、下記をご覧いただき是非ご参加くださいますようお願い申し上げます。

 

<国際ワークショップ開催(2018/3/5)のご案内>
「インドネシア遺伝資源の取得と利用」
~インドネシア遺伝資源に対するABS対応の実際について~

【日時】
2018年3月5日(月)13:00~16:00 (12:30~開場)
【会場】
TKP東京駅日本橋カンファレンスセンター ホール4A(東京都中央区八重洲1-2-16
【講演者】
・Iskandar Z. Siregar(Professor,Faculty of Forestry,Director,Research and Innovation,Bogor Agricultural University)

・Sri Wahyono(Deputy Director for Research Permit,Ministry of Research,Technology and Higher Education)
・Atit Kanti(Mycologist, InaCC Yeast Curator,Indonesian Institute of Sciences) 
【同時通訳有】
講演は、英語・日本語で行います。
【対象者 】
動物・植物・微生物(遺伝資源/生物資源)を海外から取得して研究を行う学術機関に所属の研究者、研究支援者(産学連携、知財、研究推進,リスクマネジメント部署、URA等に所属の方)
【定員】
100名(参加無料)  参加には事前申し込みが必要になります。(以下HPよりお申し込みください。)
【HP】
idenshigen.jp

以上